10個のピン

今日は、寒かった。


微妙に雪混じりな雨が降ったり、冷たい風が吹きつけたり。


そんな中、自転車に乗って、走り出した僕。


すぐに、寒さに凍える。さぁ、何処に行くのだろうか?


吹きつけてくる風は、何故か心地よい。どうしてだろうか?こんなに寒いのに。


行きつく先は、1件のマンション。時計を見ると15分前。


特に、急いでたわけではないのに、場所もよく分からなかったのに、気付くとその場所にいた。


ためらいがちに、周りをうろつく。場所が分かっても、どうしてだろう、気がひける。


僕は、気を紛らわせる為に、カバンからおもむろに、Playerから音楽を耳に入れる。


そうしているうちに、1人の友達が、そんな僕に、気付いて声をかけてくれた。


気が弱いのだろうか?こういう友達がいると、うれしい。


ほんのふとしたことだけど、一人でいる時には、どうも安心する。


僕って寂しがりやなのかな?


友達に助けられながら、その場所に。


実際、何ともなかった。それもやはり、自分では分かってた。ここに来る前から。


でも、1歩が踏み出せない。そんなことがよくある。


その度に、変わらなきゃいけないなんて思う。でも、到底出来ないのだろう。


そして、僕達はボーリングに行くことになった。


当初の予定だったし、分かりきっていた。


でも、僕は、ボーリングが得意なわけではない。誘われると、断れないっというか、誘われると、何でも楽しくなる気がする。


実際、今日も、上手くいったわけではないけれど、何よりも楽しかった。


それだけ。ホントにそれだけだけど、それで、1日満足になる。


今日は、楽しかった。嬉しかった。明日は、どうなるか分からない。


考えること。予想することは出来ても、どうなるかは明日にならないと分からない。


明日も、ああなれば、こうなればなんて、思うだけで、明日が楽しみになる。


さぁ、明日はどうなるんだろう?きっと、いい日だよね?